食品添加物は良い?悪い?なぜ使われるの?
食品添加物って良い、悪いと聞くと
ほとんどの方が「悪い」
と答えるのに
食品添加物を気にせずに買う人が多いです。
まず「なぜ」使われているのかを
前回の記事で述べました。
読んでおられない方はこちら↓
食品添加物は本当に安全なの?
現在の日本では、
「食の安全」についての基準が
厳しく定められています。
特に、食品添加物については、
使っていいものと量が
食品衛生法という法律で定められていて
体にとって安全で、かつ、
食品添加物を使うことで
食の安全を保てるものなら
使われていいとされているんです。
でも発がん性が報告されているもの
海外では禁止されているのに
日本では使用可能な添加物があったり
食品添加物を複合して使った場合の
安全性は
確認されていません
個々の添加物の説明は
省かせていただきますが
使用基準が守られているから
安全、とは
限らない、と考えた方が良いですね。
体への負担が少ない食品選び
無添加にこだわった ハム工房古都
京都に
食品添加物なしの
ハム・ソーセージを作っておられる
ハム工房 古都があります。
ハム工房古都の社長
山内さんは
もともと低添加物の
ハム・ソーセージを
作っておられましたが、
お客様が
「低添加物だから
食べられると思って、
孫のために買ったけれど
ダメだった。
完全無添加のソーセージを、
作ってもらえませんか」
という声を聴いて
完全に無添加の
ハム・ソーセージ作りに
挑戦されました。
完全無添加の
ハム・ソーセージを作るのは
日本の気候などもあり
大変難しく
出来たとしても
ぼそぼそしておいしくない。
美味しくて完全無添加の商品を作ろう!
会社の経営が傾きそうになるまで
山内社長の挑戦は
続きました。
そしてついに!
おいしい完全無添加のハム・ソーセージが
完成しました!
ではどうやってハム工房さんは
無添加ハムを作れたのでしょうか。
それは材料を見直した時に
肉の質と塩に着目されたことで
解決できたそうです
ジビエの肉と岩塩を使った時に
うまく製造できた。
つまり昔の遊牧民が行っていた塩漬けと
同じやり方で行うとうまくいけたのです
昔の知恵はさすがです!
ただ
昔の肉と今の肉の質は一緒ではありませんし
昔の製法で
大量生産は難しい。
ハム工房さんも
飼料からこだわった
豚肉を作っているところから
肉を仕入れることで
品質も味も
落ち着いたそうです。
それでも
ここまで山内社長が
こだわられたのは
使用基準を守って
食品添加物を使っても
お客様のお孫さんのように
体に影響を及ぶ人がいる
体の機能が未熟な
子どもにとっては
食品添加物が及ぼす影響は
大人よりもずっと大きい
それなら
カラダに悪い可能性があるものを
作るよりも
みんなが安心して食べられるものを
作りたい、という思いがあったからです。
↑ハム工房古都 山内社長 2020年2月、
工房移転パーティーで できたての燻製ハムをふるまうところ
ハム工房古都さんのホームページのリンクはこちらです
↓↓↓
体への負担が少ない食品選び その1
表示を見る
食品添加物は、時には
必要はあるものだけれど
大量に見栄えのいいもの
美味しく思えるもの、
安いものを
作ることができるものができるのは
メリットではあるけれども
カラダにとっては
良くないものです。
でも、全部排除する、というのは
現実的ではありません。
だから
食品添加物を
生活からなくすことを
意識するのではなく
体への負担が少ない食品選び
必要のない食品添加物を
無駄に摂らない生活を意識する
いきなりすべてではなく
無理なくはじめるのが大切
最初の第一歩 それは
表示をみましょう!!
↑よくあるハムの表示
発色剤(亜硝酸Na)は発がん性などの
疑いがあるといわれています。
亜硝酸Naを入れない
「無塩せきハム・ソーセージ」というのが
あります。
無塩せきと大きく書いてあるし
見栄えも色が悪いし
無添加っぽい
カラダに良さそう!と思いきや
表示をみると↓
亜硝酸塩Naを入れない代わりに
他の添加物や味の悪さを
カバーするために
いろいろなものを入れた食品を
表示を見ないで
「無塩せきって無添加」
「カラダに良さそう」
で買ってしまうと、
健康に配慮したつもりで
実は体への負担が少ない食品選び
ではないことがあります
私が必要がないと思っている添加物は
着色料 保存料 増粘剤
アミノ酸 たんぱく加水分解物
甘味料 その他
カタカナ化学記号のもの全般
です。
ビタミンCと書いてあっても
酸化防止剤で使われているだけ。
化学物質です。薬品です。
1キロ数百円で買えます。
ビタミン C1000mgなんて
タダみたいな安さです。
(ということはサプリや健康食品
シリアルに含まれている
ビタミンもかなりの割合で
化学物質でこの安さですね)
イメージではなく
表示を見るって大切です。
体への負担が少ない食品選び その2
表示を比較する
食品を買うときに必ず
表示を比較してみましょう
例えばチーズ。
生乳と塩だけのものもあります
(特にヨーロッパ産)
スライスチーズには乳化剤
とろけるスライスチーズになると
増粘多糖類 安定剤 乳たんぱく
アミノ酸などが入っている、など
しかもメーカーによって違います。
比較してみないとわかりません
同じ商品で添加物が入っていないのなら
添加物の入っているものを
選ぶ必要ないですよね???
たとえば
↓無糖ヨーグルト。
安いものには本来必要のないものが
たくさん入っています。
↑この商品は
化学的な添加物以外にも
いろんな材料が含まれていますね
(某スーパーの安いプライベートブランド製品)
乳たんぱくの原料に何が使われているのかは
表示ではわかりません。
わからないものはできるだけ使わない方が
いいですよね。
そもそもヨーグルトって
牛乳を発酵させたものなのに
ゼラチン要る?
↑
一般的な無糖プレーンヨーグルト
↑無糖プレーンヨーグルトを生乳だけで製造
比較すると、同じ無糖プレーンヨーグルトでも
内容が違うことがわかります
安い混ぜ物で作ったものは
価格は安いけれど品質も味も劣ります。
値段で選べばいいのかと思いきや
高くても混ぜ物の多い商品もあるのです。
このように表示を見ると
食品添加物や原材料を調べたり
もしかしたら表記されていないけれど
食品添加物が入ってる可能性があるのかも
等の情報がわかります
食品添加物ゼロを目指すのではない!
体への負担が少ない食品選び は投票
食品添加物には
メリットもデメリットもあります
食品添加物ゼロを目指して
ストレスになるよりは
体への負担が少ない食品を
「選ぶ」
という視点に変えた方が
はじめやすいと思います
ただ
食品添加物をたくさん使って
安く作った方が
たくさん売れるのならば
大手メーカーも良い商品を作りません。
スーパーや百貨店、小売店も
売れ筋をおくので
良い商品を店頭においてくれません。
私たちがもっと
値段や見栄え、セールスに惑わされず
無関心ではなく
表示を見て、「選ぶ」
そうしないと
市場には良い商品が
出回らなくなります。
安い材料で
美味しくする添加物だけが
どんどん開発されて行きます
実際コンビニのスイーツなどは
どんどん粗悪になっています
(試しに表示をみてください)
買い物は投票と同じ
たくさんの人が
体に負担の少ない食品を
表示を見て選んだり
ハム工房古都さんのような
無添加にこだわる
生産者の商品を買うことで
結局
体に負担の少ない
食品添加物の少ない商品や
無添加のものが
市場に出回ることになるのです
食品添加物がなぜ使われているかを知り
できるだけ必要のない添加物が
入っていないものを選ぶ
そんな小さなところから
体への負担が少ない食品選びを
はじめてみてください。